Gallery2009(ギャラリー2009)
2009年の実績をビジュアルに抜粋したものです。
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直線上に配置
山香小規模多機能型居宅介護施設「ヴィオラ」
★4月1日オープン。デザイン・機能は勿論ですが、予算優先でCM(分離発注)となりました。★
お施主様との出会いは、2007年9月14日、当ホームページのお問い合わせから始まりました。介護保険施設は、需要が多い割には人手不足で、職員の確保も難しく、各市町村も予算が厳しい為、新規のグループホーム(長期宿泊施設)には難を示しているようです。このような中、小規模多機能介護施設(短期ステイ・デケア・訪問全てを賄う)は本当の意味で地域に根ざしたこれからの施設になっていくことでしょうが、その割には、経営面で多くのリスクを伴い、設備投資も抑えつつも実現化しなければ、今後の介護はままならないと言う矛盾した状況が起こっているようです(^_^;)。
↑計画時の外観イメージ。↑
建物周囲敷地状況→
建物すぐ裏側の大きく伸びた樹木は危険な為、崖の整備と共に数本伐採させてい頂きました。移植できる樹木は移植し、計画上支障ない樹木又は是非残したい樹木は剪定し保存しました。新に植栽した樹木も結構あるんですよ。(^o^)。
『いつまでも住み慣れた町で暮らし続けたいという希望をお持ちの地元の皆様のために、小規模多機能型居宅介護施設"ヴィオラ"を開所・・・。介護が必要になっても、、ご家族や親しい人々と共に安心した生活ができるよう、ヴィオラはいつでも馴染みのスタッフがご利用者やご家族のご希望にそったサーピスを提供します。.訪問、宿泊、デイサービスを組み合わせ、安価に生活の援助を受けることができる新しいシステムです.。』
理事長の挨拶文の抜粋です。地場で、先代からの開業医である、理事長の思いが伝わってきます。
理事長のおばさんがここで保育所をしていらっしゃったそうです。ここから育っていった子供らも懐かしく思われる風景はそのまま残しました。 介護の寝室をスタッフルームから全て見渡せる明るく開放されたセンターコートです。介護される方もする方も、安心できる空間となっています。
アイランドスタイルのパナソニックシステムキッチンから多目的室を望む。 多目的室から左側キッチン、右側静養室を望む。
介護・支援の楽しみの一つに入浴が挙げられます。浴室に関してはいろんな考えがあり、浴槽施設内部工事の取り掛かりギリギリまで健闘しました。軽度の方には、家庭に居るときと変わらないこじんまりとした入浴施設も必要だからという理事長の考えで、ユニットの方は早くから決定していました。大浴場にするか?ストレッチャーリフト付きにするか?最終的にはその重度によって3種類の浴槽を選択できるスタイルになりました。
写真ではズームが効いて、ダイナミックな屋根に見えますが、裏の敷地から建物を見下ろすと、屋根の形が美しいんですよ。我ながらのお気に入りです(^_^)v。左手前に高木を切り倒した後の切り株が数株残っています。大分県崖条例で指摘される前に、何度も理事長と思案し、崖と共に整備させていただきましたm(_ _)m。おそらく我々より長く生きてきた樹木を伐採するのは、職業上でない限り、景観上のみならず、心情的に忍びない気持ちが有ります。
「まるた屋温泉西方(さいほう)の湯」
★7月17日オープン。開発申請から手がけて、約2年余りの歳月が経ちました。★
大分市街地近郊のベッドタウン、スカイタウン高崎の頂上、大分西中学校の近くにあり、市内を一望できるロケーションです。高崎山を望む方向は、森が広がり、森林浴も楽しめます。街中にありながら、ちょっとのどかな田舎の温泉?をイメージしています。
西中突き当たり正面を右折して、そのまま真っ直ぐ坂道を上がっていくと、左側に突然開けた駐車場が見えます。これといった目印看板も今の所施していません。お施主様はここ、スカイタウン高崎と言う分譲開発が始まる以前からの地の方で、「まるた屋」の屋号は、ご先祖様がミカン畑をしていた頃の屋号だそうです。高崎山は現場に来る度、常に意識していました。駐車場の車路がまるで高崎山に向かうシンボルロードのように感じるのは私だけでしょうか?近い将来左右には街路樹?が、植わる事でしょう。。
本温泉は、第一種住居専用地域に建つため、特別な設備、装置等は設置していません。温泉ブームの最中、スカイタウン高崎の地域住民の方を中心に、高尾台、青葉台、にじが丘等周辺住民の方々への地域サービスを身近で味わえる、天然温泉掛け流しの素朴な温泉施設となっています。男女別共同浴場には露天風呂・サウナを供え、大人400円と、リーズナブルな価格に抑えています。家族風呂も6室併設しています。
←実施設計終了時(1月)の外観イメージCG
建物の設計も土地の開発から含め、長丁場となった為、コスト調整、機能充実等、建築基準法・消防法・温泉法・公衆浴場法その他関係法令とも見合わせ、給排水・温泉等、設備を含めた全体計画を、何度も吟味を重ね健闘しました。大まかな配置ゾーニング計画と共同浴場の床面をGLから1m上げる事と家族湯6室は当初計画から変えていません。
やっとの思いで開発申請が終わり、どうにか土地の造成も始まり、温泉発掘許可をもらっても、正直言って、肝心の温泉が丁度良い温度・泉質で出てこなければ全体資金にもかなり影響してきます。施主も順番・順番に慎重に考えていく方ですので、先の事は考えられません。気持ちも良くわかります。ばくち無しの一発勝負!と言うのが本音ですが、温泉屋さんの予測通り、上質な珈琲色のすべすべした温泉が、58℃と言う、これまた適温な温度で見事、掘削されました。掛け流しで夏場はちょっと熱めですが、冬場には丁度良い温度となる事でしょう。
受付(番台)・待合い・休憩室。寒くなれば薪ストーブが部屋を暖めてくれます。 男女別共同浴場入り口は、待合い室から一旦外に出た所にあります。
共同浴場内部の洗い場は丁度良いスペースを確保しています。 半露天風呂の浴槽内の石は男女共、全て天降石を使用しています。
脱衣室のロッカーは100円リターン式を採用しています。帰り際、お忘れ無く。 遠赤外線低温サウナは、LPガスタワー式を採用しています。小窓から外の景色がご覧になれます。
家族湯棟に誘う屋外渡り廊下・・・昼間の景色 家族湯棟に誘う屋外渡り廊下・・・夜間の景色
家族湯棟をピックアップ。トイレも付いてます。 家族湯棟、浴室をピックアップ。天草石の浴槽です。
共同浴場裏側からの景観。吹抜部分から漏れる明かりが、遠くから見ると、不思議な暖かい風景に感じます。中央にそびえるのは殺菌灯ですが、夏場はカブトムシやクワガタも集まるのでは?
「ささき整骨院」
★賀来医大バイパスの裏側新道沿いに10月1日オープン。この通り最近急に発展してます。★
今回、この建物も完全CM(分離発注)方式の工事となりました。厳しい予算(と言っても、最近どこも厳しいのですが(^_^;))の中、如何にして施主の期待に添えるよう、シンボリックな建物にするか?多少横長の敷地条件(駐車場の取り方・2階住居部分の採光の入り方)を検討して、真っ先に思い浮かんだのが、メイン建物は総2階にして、1階診療所のエントランスポーチの上に建物をのせて浮かべる事です。北側道路から2階住宅部分への視線をさえぎり、1階診療所部分を視覚的に目立たせる。そういうコンセプトで今回の建物は形成されています。2005年竣工した挾間の野田整骨院をご覧いただいているので、設計内容・イメージの伝達は比較的早かったように思います。
↑基本設計終了時模型 ↑外観サイディング検討時イメージCG
ちょっとよがんでますが、道路上の電線、右隣美容室の大きな看板を避けて、この方向から写真を撮るとなると、こうなってしまいました。緑の外壁塔が、シンボル看板です(^_^;)。1階部分と奥の2階建てはあまり出しゃばらないように(^o^)。
診療所受付及び待合い。腰の杉板張りは、診察室まで続きます。ニッチ・間接照明と、遊び心が点在してます。 診察室・治療室。左側に今回新規購入のウォーターベットのマッサージ器が癒しのアイテムとして加わりました。
LDK。腰板・天井は日田杉の羽目板、床はウッドワン新商品のジュピーノ(うづくり)無垢フローリング、壁は珪藻モダンコートを使用しています。全て天然物の健康仕様ですね(^_^)。 3室角部屋繋がりの部屋。手前の2室が子供部屋で、奥が主寝室となっています。左の部屋ドアのお星様分かりますか?奥の部屋天井の細工分かりますか?
詳しくはhttp://avenir-sekkei.cocolog-nifty.com/data/
湯布院川上の家
★お施主様は元々福岡在住の方ですが、湯布院に永住されるそうです。★
施主は福岡在住の方で、ここ湯布院をたいそうお気に入りです。地下鉄駅からも近く、今まで在住の生活至便なマンションを引き払い、ここで田舎暮らしを始めるそうです。確認申請は昨年11月に下りていたのですが、工事は冬場を避けて、3月に着工し、6月30日に土木の完了検査を終えました。その後、約1ヵ月の時間を経て、外構の地盤形成・排水溝・菜園及び駐車場整備工事。7月27日に引き渡し、設備器具取扱説明を行いました。引っ越しのあと外柵・植栽の検討・設計を行い、全ての工事が完了したのは、11月3日の事です。
南側デッキの周辺には、芝生を敷き、友人からのお祝いの垂れ桜がその中に植わっています。手前の広い庭には、いろんな種類の果樹を植え、収穫時期を楽しみにしています。 外柵・植栽工事も終わり、道路側からの目隠しルーバーも出来ました。(と言っても、人通りはあまり有りません。)屋根の形は後ろにそびえる由布岳のシルエットを多少意識しました。
キッチンから茶の間(パナソニックの電動こたつが見えます。)玄関ホール方向、約26帖の空間を見る。
床はウッドワン新商品のジュピーノ(うづくり)無垢フローリングのウェンゲブラック使用。広い空間には本来、暖炉を設置したかったのですが、メンテナンス及び効率上、対流式石油ストーブを進めています。
玄関ホールから、キッチン(パナソニックシステムキッチンに、電気式床暖房を装備、調理ヒーターは当然IH)、水回り方向を見る。由布岳を見ながら調理できます。
桧板腰壁が張られたキッチンバックのカウンターには、引っ越し後、畳1帖程の大きなダイニングテーブルが置かれます。
東側の浴室(温泉)は、、由布岳(標高1584m)を全貌できるように考えています。1間の掃き出し窓は、全開しても見られる事は有りません。湯布院と言えば温泉。施主が一番楽しみにしているところは見積予算を度外視して、石と桧を使用し温泉宿風に仕立てました。天井は吹き抜かせて、真っ黒の木炭塗料を塗っています。約1.9坪の空間、冬場はちょっと寒いかも?標高500〜600mの湯布院は、11月の声を聞いたとたん、朝は氷点下。東北並みに寒いんです。
浴槽内・・・天草石、笠木・洗い場・腰見切り・・・御影石、洗い場床・腰壁・・・鉄平石を使用しています。

基本設計段階の外観シミュレーションは、屋根のR角度も含め、色々と検討しました。、施主も黒のモノトーンイメージに落ち着きを感じて頂き、すぐにGOサインがでました。
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