建築士会沖縄研修1 2005/03/18〜20
reported by Shinji Furukawa
第一日目(3月18日)金曜日
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 今回は九州ブロック建築士研究集会で沖縄に行くことになった。
大分では本格的な春も間近な3月、少し肌寒いながらも初めての沖縄に心を躍らせながらも、飛行機が苦手でちょっと不安。使用機到着遅れで5分遅れで離陸、何とか大丈夫。沖縄までは約1.5時間、同じ九州と言っても結構遠いんだなと思う。さあ、いよいよ着陸という時にアナウンス。滑走路に潤滑油漏れがあり、只今撤去してるがその影響で混雑しているので、30分くらい遅れるとの事。直後にキャンディーサービス。子供かよ!更に着陸する時にとても揺れて生汗は出るし、完璧な飛行機酔い。
空港からホテルまでは各自で移動。ゆっくり街並みを見たいので一人で移動。
 飛行機酔いで軽くフラフラになりながらも空港の外に出ると、晴れてはいるが気温が思ったほど高くない。シャツにジャケットの格好でも暑くなく寒くなく丁度いい。地元の人に聞くとここ最近は珍しく寒いらしい。風もあるから余計にそう感じるのかも。

平成15年に出来た沖縄のモノレール「ゆいレール」
空港駅から首里駅まで行くことにする。
ゆいレール正面

もっと南国らしいデザインの方がよかったんじゃないかな?
何処の都市にあってもおかしくない程の普通な雰囲気。
ゆいレール空港駅出発後

右手は空港に隣接している海上自衛隊の航空基地。
左側に2両編成のゆいレールが走行している。
ゆいレールからの街並み1

街中に近い場所。そんなに高い建物はない。
ゆいレールからの街並み2

街中からは少し過ぎたところ。建物が密集している。
ゆいレールからの街並み3

沖縄の建物は台風対策の為、殆どがRC造かCB造。外壁の色が白いのは建物が熱を吸収しない為の熱さ対策。
ゆいレールからの街並み4

首里城に近づいてきた。丘陵地に建つ建物。
ゆいレールからの街並みオマケ

広い所でも間口4mあるかどうかのテナントビル。
「琉球茶房あしびうなぁ」

ゆいレール首里駅を降りて、首里城に向かう。ふと時計を見ると午後3時。何処かで食事でも。
看板も小さく、一見すると食事処に見えないが雰囲気良さそうなので入店。奥の方に沖縄そばの看板が小さく見える。
「あしびうなぁ」中庭

昔の民家を沖縄そば店に改装。隠れ家的雰囲気がGOO!
外が気持ちいいので縁側で食べさせて貰うことに。
「あしびうなぁ」小屋納まり

垂木に直接瓦を載せて、間にしっくいを詰めている。昔は全部この施工方法だったのかな?蔵的な雰囲気も漂う。
「あしびうなぁ」内部

向かって右側に床の間がある。茶室的な雰囲気。が、エアコンとヒーター?が同居する変な感じ。
ちなみにこの店のトイレにはエアコンを設置してました。
さすが沖縄!
「あしびうなぁ」沖縄そば定食

実は以前、○清○王の沖縄サミット記念の沖縄そばカップ麺を食べて気分が悪くなった事があるんです。少しトラウマだったが今回チャレンジする事に。味は薄いが結構いける。少し味が欲しくて島とうがらしを入れる。この調味料、何と!とうがらしを泡盛に付け込んだもの。お酒が苦手な僕は知らずに大量に入れたので、さあ大変。少しチャレンジして食べてはみたものの、アルコールの味が充満。それでも何とか麺だけは完食。当然ながらスープは・・・。(-_-;)
首里城周辺街並み1

沖縄の建物には欠かせない花ブロック。多種多様な花ブロックが新旧問わず使われています。主に通風と台風対策の為なのとCB造の建物が多いからなのでしょう。
首里城周辺街並み2

花ブロックを塀として使用。こちらの方でも塀に使う場合はあるんですが、沖縄みたいに大量には使用しないです。
首里城周辺街並み3

2Fバルコニーに花ブロック。コンクリートもブロックも同じ白で統一している。1Fには木製ラチス。
首里城周辺街並み4

首里城近くの沖縄県立芸術大学。昔は琉球大学だったらしい。
重厚感はあるが圧迫感があまりないのも特徴でしょう。
首里城周辺街並み5

こちらは茶色で着色した花ブロック。妻面のレンガと色合わせをしていておしゃれな感じ。エアコンの室外機が勿体ない。
首里城周辺街並み6

こちらも茶色で着色した花ブロック。瓦に合わせてリゾート的な南国の雰囲気がします。
首里城周辺街並み7

沖縄には結構教会が多いです。逆にお寺や神社は見なかった。
ここにも文化の違いが見えます。
首里城の入口、守礼門

到着した時は何処にあるのか分からずウロウロ・・・。ふと見ると観光客が集合写真を撮ってるのに気付き、ふと見上げると守礼門と書いてるではないですか!残念、工事中でした。
首里城奉神門

朱色が鮮やかで深い色をしている。幾度となく塗り直しをしているんだろうなと思わせるくらいに鮮やかな色でした。
首里城石垣

これだけの構造物なのに石と石の隙間が無い事に驚き。一般的な石垣は大体隙間が開いていて、小石や砂等を詰めている場合が殆どだと思うのですが。建物より石垣の方に驚きです。
竜潭から首里城を望む

周辺住民の憩いの場所として親しまれているこの池には、かみつき亀と言われる生き物が生息しているらしい。すっぽんみたいな生き物でしょうか?
 さあ、首里城も行ったし後はバスで宿泊地の沖縄市に帰るだけ〜と思ってまたゆいレール首里駅の下のバス停に到着。何と10分前にバスが出たみたい・・。で、次は18時。今は16時半・・・。
駅員さんに聞いたら街中のバスセンターに行ってみたらとの事。と言う事でまたゆいレールに乗って街中へ・・。
おもろまち駅周辺

バスセンターは旭町駅で降りるんですが、ちょっと寄り道して。
おもろまち駅で下車。ここは新都心らしく大型ショッピングモールやら免税店が駅前からのペデストリアンデッキで繋がっています。まだまだ発展しそうな雰囲気も漂わせていて、行きに通り過ぎた時、一番降りる人が多かったのが印象的でした。
DFSギャラリア・沖縄 外観

2004年12月にゆいレールおもろまち駅前にオープンしたばかりの免税店。海外旅行ではよく見かけるが、国内では唯一沖縄だけ店舗がある。2001年にオープンした那覇空港免税店に次いで2店目。
DFSギャラリア・沖縄 店内

店内はかなり広く、さまざまな商品が国内価格よりも割安だそうだ。しかし、ヴィ○ンだけは免税では無いと張り紙が・・・。何故?
パレットくもじ

また、ゆいレールに乗って県庁前で下車。
パレットくもじというデパートに隣接し、那覇市の中心地に位置している。
沖縄県庁行政棟

黒川紀章設計。
沖縄の歴史・伝統及び建築と自然との共生がテーマとして設計されたみたいです。建物の高層化により周囲に緑地公園を取ったようです。
那覇市役所

隣の県庁と比較すると、かなり老朽化が見受けられる。古さがいい雰囲気を出していればいいのですが、これは単に古いだけかなと・・・。周辺は近代的なビルが立ち並ぶだけに改善が必要なのでは?
ベロタクシー

ドイツ生まれのCO2を排出しないタクシー。京都・東京に続き沖縄でも登場。主に裏道を走る現代版人力車。車体はリサイクル可能なポリエチレン製だそうです。
県庁前スクランブル交差点から国際通りを見る

金曜日の夕方なので仕事帰りの人が多く、車も渋滞気味。
沖縄で一番渋滞する場所だそうです。
国際通りにあるビル1

中国的なデザインが通りの中でも目を引く。ただし、見上げないと分からないので、一般的には目立ちにくいのかもしれない。
国際通りにあるビル2

壁一面の花ブロックが一部くり抜かれているデザイン。
国際通りにあるビル3

竜?に上の方から常に見られている感じ。色合いと共に中国や東南アジア系でよく見られる守り神的な存在としているのでしょうが、内地ではあまり見られないデザイン。
国際通りより路地に入る

通りの喧噪から逃れるとまだ昔の風情が残っている。
路地にある建物

珍しい木造の建物。個人的にはやっと見つかったと言う気持ち。狭い敷地故に門が無く、屋根にシーサーが乗っている。
 そろそろ沖縄市へ行こうかと思い、バスセンターへと歩く。
沖縄には那覇市の一部しか通ってないゆいレールしか無く、電車が無い。なので交通手段はバスかタクシー。バスセンターに行くと、コザ行き(沖縄市の中の一部。ホテルがある場所に近い)ってのがいくつもあって、何番のバスに乗ったらいいか分からない。とりあえずコザ行きと書いてるバスの運転手さんに聞いたら、高速で行く方が速いよと言われ、何番ですか?と聞き返すと分からないと・・・。とりあえず高速行きのバス停を見つけるが、20時近い(現在18時30分)。またか・・・とテンション下がる。どうしていいか分からずウロウロしてると目の前に一台のバスが止まった。見るとコザ行きと書いてるではないか。早速運転手さんに聞く。このバスが一番速いよとの事。良かった〜〜。目的地まで1時間くらいかかるとの事で、高速を使用しないバスだと、30分くらいは遅いらしい。程なく目的地に着く。無事に着けた事に感謝の気持ちと運転手さんの対応が良かったからお金を多めに入れる。ちょ、ちょっと待ってと運転手さんが止めに入ったが、理由を話すと「あ〜、ありがとね〜」と、BIGINのボーカルのイントネーションでしか知らなかった言葉を聞いて、改めて沖縄に来たんだ〜と感動!
 ホテルでチェックイン後、食事の為に近くを歩く。20時30分。開いてる店もあまり無く、30分後ようやく見つけた時は疲れ果てていました・・・。
NAPO'S KITCHEN。アジア風な造りの店内は常連客しか行かない所みたいな落ち着いた雰囲気。前述した通り、お酒は飲めない僕だけど、こんな時くらいは飲もうと思い、「軽いお酒ありますか〜」(でも弱気)と。ジントニックとかのカクテルを勧められるが、ふと考えせっかく沖縄に来たのに沖縄の飲み物を飲まないと!で、泡盛をベースにカクテルを作ってくれるとの事。ん〜、楽しみやら昼の悪夢もよぎる・・。泡盛・パイナップル・マンゴー・生クリーム入れた何ともトロピカルなカクテル。味はと言うと・・・。美味い!!!フルーティで泡盛も殆ど感じない。特別に作ったメニューだから名前を考えて下さいと、店員のお姉さんから言われ、小考後・・・。可愛盛(かわもり)と命名。女性が飲むような可愛い泡盛ってとこで・・・。結局メニューとして採用されたかは不明です。後はたらの芽のゴマ和え・ゴーヤチャンプルー・ナシゴレンを注文。ゴーヤ・・は自分でも作った事があるんですが、苦くて食べられなかった。しかし、なんと殆ど苦くない。聞くとそばの茹で汁で少し煮ると苦みがとれるそうな。美味しいお酒と食事を作ってくれたお店の人に感謝!
お酒も入ったせいか足下がやばくなったからタクシーで帰る。あえなく就寝・・・。
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