関西建物探検1〜大津・京都・神戸〜 2006/11/3〜5
reported by Shinji Furukawa
第一日目(11月3日)金曜日
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愛知万博から約1年半、社員旅行に行っていなかったし、旅行積立も貯まっていた。忙しさも続いていたので、ストレス解消とコミュニケーションを図る目的で、急遽思い立ち、仕事の都合も考慮しながら、3日間程度で国内外を問わず意見を募り検討した所、京都を中心にと言う意向で一致した。
建築好きが3人集まれば、行きたい・見たい所も有る程度自然と絞り込まれ、綿密なタイムスケジュールを作成し、3日間ほぼそのスケジュール表通り、回る事ができたものの、ちょっとハードスケジュールであった事は歪めない事実である(^o^)。歩いた、歩いた。。。足が痛い(>_<)。でも楽しかったと言うのは、共通の意見であった(^_^)/。
写真総数、3人合わせて1,025枚から厳選した記録を、とくとご覧あれ(^^)/~~~。
朝5時半に事務所集合。
06:00大分駅発ソニック2号→
07:29小倉駅着


6:00
関西だから、移動し易い車(フェリー利用)で行こうと言う意見もあったのだが、秋の京都は動きがかえって鈍るんじゃないかと言う思いも有ったし、電車(JR)も以前と比べ、思ったより早く京都に到着する事も判明し(飛行機よりも目的地到着には便利だし、速いかも知れない。)総合的に判断した結果、ソニック→新幹線乗り継ぎを選択した。
まずは、大分駅出発のワンショット!!
指定席を取っていたが、自由の4人掛けテーブル席を占拠。
07:35小倉駅発のぞみ6号→
10:07京都駅着


8:20
指定席予約できなかった為、グリーン指定を取得。新幹線のグリーンなんて初めての経験である。中野はどこで仕入れたのか?眠気が覚めたら早速片手にビール。お腹がすいたので、車内販売で駅弁を買おうとした所売り切れ(;_;)。広島駅を過ぎるまで我慢してお任せしていた所、穴子弁当をゲット。

膳所駅

10:45
京都駅到着後、まずはホテルに荷物を預けて、滋賀県大津に向かう。
10:35京都駅発JR東海道・山陽本線(野州行き)→10:45膳所駅着
今のところ予定通り。さ〜て、これから建物探検の始まりである。
大津プリンスホテル(1989年、設計:丹下健三/丹下健三・都市・建築設計研究所)

10:55
上から見たら半円形のスリムなホテル。その姿は晴天の空に生え、やはり美しかった。街中ではなく、こういう所にあるから、リゾート観が高まるのだろう。歩いて?(走って)周囲を回り、その形状の変化を楽しむ事ができた。大津プリンスは、トランプ状の赤坂プリンス(1982)→三角の幕張プリンス(1983)に続くプリンス系列のホテルであり、東京ドームホテル(2000)に至るまで、丹下さんによる高層ホテルの移り変わり、その場に応じたコンセプトも明快で、私にとって、今までこれらホテルの中で唯一対面・体感できなかった楽しみにしていた物件である。by ito


古川・中野走り回る。

11:07
伊藤が今年のNHKの大河ドラマ『巧妙が辻』を観ていて、「琵琶湖に行きたい」と言い出して、ここまで足を伸ばしたのだが、残念ながら琵琶湖は少し霞が出ていた。けれど、天気も良いし、空気も良い。電車でうずくまっていたストレス発散の最初の地である。





↓ホテルのボトムライン↓
TOKIMEKIビル(2003年、設計:高松伸)

11:10
はす向かいの大津ショッピングセンターから見下ろすと、ガラス張りの建物にこの屋根は重たくないか?と思ったのだが、下から見上げるとそうでもなかった。高松さんの設計にしては軽く、普通におとなしい印象を受けた。





←TOKIMEKIビルの交差点側は、屋根の下(裏側)まで吹抜けていて、ちょっとした広場になっている。尚、天井は全面、鏡張りとしている。


→膳所駅からここまでつながる『ときめき坂』、名前の由来は何なんだろう?ときめくような美男美女が多いのかな?おしゃれな建物・ショップがいっぱいあるのかな?その名前からは、歴史的なものではなく、新しく命名したような感じだけど?と、想像を巡らせていた。
大津パルコ(1996年、設計:中川綜合設計事務所・大成建設・パルコプロモーション)

11:10
この地区のランドマーク的存在の建物であろう(立地的にも、結構目を引く)大津パルコ。
西武「大津ショッピングセンター」(1976年、設計:菊竹清訓建築設計事務所)

11:10
今となれば、ついつい見過ごしてしまいそうな建物ではあるが、オフセットした中空庭園、その反面しつこいほど段上に飛び出した屋外階段の持ち出し。菊竹さんの作風が随所に出ている物件だと思う。
滋賀県立芸術劇場「びわ湖ホール」(1999年、設計:佐藤総合計画)

11:20
道路側(アプローチ側)に大きく・高く開いたファサードは、コンサートホールという平面計画の性質及び琵琶湖側にあまり主張したくないと言うことで、こうなったんだろうと思う。権力高いお城のようなイメージである。
同上駐車場

11:20
ホールのイメージと合わせた駐車場。パンチングメタルでホールよりは和らいだイメージとなっている。何よりも、駐車場むき出しではなく、景観を考慮している事が、好印象である。
大津港

11:29


11:25
↑大津港琵琶湖湖畔の公園から、大津プリンスホテル&びわ湖ホールを観る。
琵琶湖ホテル・アミューズメント館アーカス(1998年、設計:シーザー・ペリ&アソシエーツ,竹中工務店)

11:30
長年見慣れている福岡のシーホーク&リゾート(1995年)を想像すると、規模・外装のカラーリングもおとなしく感じる。それほど強烈な印象もないが、美しい建物だと思う。













↑道路側アプローチからのファサード
びわ湖大津館(旧琵琶湖ホテル)(1934年、設計:岡田信一郎)、2002年耐震補強改修工事の後、びわ湖大津館(レストラン・貸しホール・結婚式場)として保存再生。

11:50
近江のお城みたいな、昭和初期の鉄筋コンクリート造3階建て建物である。原型がどの様な物だったのか、よく分からないが、期待していたほど、当時の風情・面影がなくなったんじゃないかな?と言うような印象。特にレストラン等、白のアルミサッシはミスマッチ、頂けない。改修工事前から改装等で、徐々に変わってた部分もあるし、その他諸事情も有るのだろうが、先の改修工事では、原型修復工事も含めて昭和初期のロマンあふれる再生をして頂きたかった。後に記述している、神戸芦屋の淀工迎賓館(F.L.ライト)は、神戸震災の打撃も受けながらも、その辺よくやって頂いていると思う。しかし、いずれにせよ、このような建物が再生され、後生に引き継がれる事は、とても素晴らしい事である。
学生時代から撮っている建物の写真を紐解いてみても、世に言う名建築でさえ解体されて跡形もなくなった物が多々あるのに残念に思う今日この頃である。ちなみに我が町の思い出の一こまを掲載したいと思う。by ito
大分県、別府温泉の発祥の地、旧浜脇温泉&浜脇高等温泉〜東西別々の異なる入り口がありました(RC造1988年に解体)。1928年、設計:池田三比古
びわこ花噴水

12:07
びわ湖大津館の回りをくるくる回っていたら、琵琶湖に噴水があがっていた。ここからこれだけ大きく見えるんだから、よほど大きな噴水だろう。と思いながら、しばし、ヨットが浮かぶ背景に見とれていた。
柳か崎浄水場

12:10
何となく面白いコンクリートの建物だったので目を引いた。右奥のガラス張りの建物は何だろうと思いながら、大津を後にした。
JR京都駅ビル・ホテルグランヴィア京都(1997年、設計:原廣司+アトリエ・ファイ建築研究所、ホテル内装:山下設計)
京都駅コンコースからの駅ビル東側上層のホテル棟を撮影。南北で全く表情が異なる。

12:50
西大津からJR湖西線で一度京都まで戻り、JR奈良線で宇治に出発。
京阪宇治駅(1995年、設計:若林広幸)

13:35
到着したのは利便上JR宇治駅だが、平等院に行く途中京急宇治駅駅を見学。
宇治川の宇治橋から望む。鉄橋が見えるのが京阪宇治線と思っていたら、JR奈良線であった。私鉄の駅の中央にJRが突き抜けている変わった駅舎である。右側が駅の中央入口になっていて、地下をくぐり京阪の改札口に抜ける構造である。

13:39
正面改札口から見ると何ら変哲もない四角いコンクリートの駅舎だが、駅前道路反対まで下がって駅舎を見ると奥の京阪改札口の高い屋根が見え、奥行きのある面白さが感じられた↓。

13:41
ルイス・I・カーンを思わせるような、その作風。外観のかまぼこ屋根の連続はテキサスのキャンベル美術館。内観の連続円形アーチ&丸い開口は、バングラディッシュ一連の作品そのものって感じ(本物?見た事ないけど)。ただ、素材が煉瓦でなくて、コンクリート打ち放しであることを除いて(^_-)。by ito
13:47
この丸のイメージは、平等院にちなんでの10円玉?終点の機関車庫?内部に至るまで、わざわざこのような複雑なデザインにしたのは、何の意味が有ってだろう?外部のイメージから来る構造柱・梁にアクセントデザインを付けた結果?色々と創造してしまう。上部の水平部分には、鳥除けの針金のようなものが↓。
13:49
←ここからJR奈良線の下をくぐり抜けて、京阪の改札口へ。

13:55
→信号機のポールにもデザインが施されているのだが、ちょっとごっつい。
お茶の通園

14:00
宇治川、宇治橋のほとりにある、この「通園」は、宮本武蔵の恋人、お通さんがお茶した所らしいす。
ちょっと遅い昼食、特別待ち客が多いと言う事もなかったのだが、30分くらい待たされ、ここで茶そばを食べた。

宇治川上流を見る
15:00



野生の鵜?↓
15:04
鵜飼いシーズンも終わったのだろうか?屋形船が静かに並んで居た。
平等院宝物館 鳳翔館(2001年、設計:栗生明+栗生総合計画事務所)

15:10
何気なく入った裏口?にいきなり現れたのがこの景色・この建物である。こちらから見たら平屋のスマートな外観の建物だが、正面に回ると出口(伊藤はアプローチと思い、こちらから入っていって、戻らなかった。)に長い階段。それからさらに回り込んで、ちょっとわかりずらい階下の入り口がある。敷地の段差を利用し、地下部分に宝物館展示がある。




写真を撮っているうち、自然と3人バラバラの単独行動になってしまい、中野と伊藤・古川が出会ったのはこの1時間後の平等院敷地の外、正面入り口であった。




出口の待合いは広々としたお寺の縁を思わせる休憩所になっている。
平等院鳳凰堂(1052年)

15:50
写真の正面こちらが東側になる。午後からの撮影は逆光になる。ちょっと南側に寄って、何とかデジカメに納める事ができた。これまで度重なる修復工事も有っただろうが、あえて新しくせず、古く色あせた状態での修復というのは、格別の味があって美しい。


10円玉の鳳凰堂。屋根の上には今にも飛び立ちそうな二匹の鳳凰の棟飾りが乗っかいる。(ちなみにこの鳳凰はイミテーションとの事。本物は老朽化を防ぐ為保管中らしい。)手塚治虫もこの鳳凰を見て、あの有名な「火の鳥」を描いたんだろうと想像。by ito


古川・伊藤はここで合流。そのうち中野も来るだろうと思っていたがなかなか現れない。「どこ行ったんだろう?」古川が携帯。


↑龍の顔の鬼瓦
16:10
中野と合流。伊藤はさっき食べたのでここでは我慢し、古川・中野の二人で抹茶ソフトを購入。抹茶の粉がかかっていた。
宇治駅まで帰りの風景
16:29←壁に家のシルエットが(^_^;)。京都はこの辺でも家をくっつけてたてる風習が有るんだねぇ。
16:30→宇治ならではの茶筒のポスト。
16:20↑宇治は「源氏物語」の舞台
JR宇治駅

16:30
帰りもJR宇治駅から京都駅に向かう。
JR京都駅ビル・ホテルグランヴィア京都(1997年、設計:原廣司+アトリエ・ファイ建築研究所、ホテル内装:山下設計)

17:00
駅構内の内観吹抜。全てが駅の施設のように見えるが、大きく分けて、駅施設・ホテル・商業施設・文化施設に分かれている。今回はゆっくりと散策する時間がなかったので私もまだどこに何があると言う事まではっきりと把握していない。 by ito
京都タワー・京都タワーホテル(1964年、設計:山田守)

17:10
東寺の五重塔と並んで京都のシンボルと言えば京都タワー。私の出身東海大学工学部建築学科の創始者的存在、山田守の設計。by ito
夕方から夜の祇園散歩

17:56
京都駅に到着後、そのまま市バスで祇園会館前まで、夜の風情豊かな祇園に散歩に出かけた。特別目を引く、京の舞妓さんも見掛け、ちょっとうれしい。
祇園のほぼ中央、辰巳大明神界隈の町並みは、昔ながらに整備され、統一し残され、人通りもさほど多くないのだが、さながら夜のテーマパークの様な雰囲気に、息をのんだ。by ito
18:01
料亭ばかり並ぶ街中のお茶屋さんは、ご覧の通りの行列。
祇園の数ある和風料亭から、通りがかりに気付いた、比較的新しい素敵なファサードをショットしたもを2点抜粋!!尚、名称は控えていないのでわからない。
18:30
←京つけもの祇園の八百伊さんで、京野菜のおいしい漬け物を試食・購入し、クール宅急便で、各自それぞれ大分・実家に郵送した。

19:03
TIME'Sの近くにあった教会。
18:39
祇園散策後、東海道五三次の起点三条大橋を渡り、河原町TIME'Sに直行。ここから急に若者が増え、普通のにぎやかな夜の繁華街に変わってきた。京都三条河原と言うと、地方から来た我々は歴史的な処刑場のイメージしかなかったのだが、鴨川のほとりにはアベックがちらほら、等間隔に座っている。古戦場しかり、歴史が刻まれている町は、そういう事を言い出すと、本当、きりがないのである。

祇園から三条大橋に向かう歩道沿いには、このかわいい、行灯照明が並べられていた。
TIME'ST&U(1984年,1991年、設計:安藤忠雄建築研究所)

18:45
最近、TIME'Sもテナント入居者が無く寂れてきたと聞いていたが、そんな事はない。2階の奥の一部だけが空いているだけである。ただ、このにぎやかな町の中で、この時間にしては賑やかさが無いのは事実。路地をイメージしたという通路も、夜になるとコンクリートで囲まれたちょっと危なげな地下道のような冷たいイメージで、路地のもつ、なにげな暖かさは感じられない迷路である。川側に面した通路をもっと開放的に趣向を凝らせ、反対側の道路に抜ける通路として共用させる事ができれば、もっと賑やかなテナントに変身するだろうになぁ。料飲ビルとは違う商業ビルにしてはちょっと閉鎖的じゃないのかなぁ。と、一人勝手に思う私である。 by ito
夜景の京都タワーと京都駅ビル構内
19:30
京都駅を出た時には無かったと思うけれど、戻ってきたらクリスマスツリーが(^o^)。11月になったばかりでまだまだクリスマスと言う雰囲気、寒さじゃないけれど、都会では早いんだね。「立ち止まらないで下さい」と言われても、ついつい立ち止まってしまう。綺麗でした。
今日の予定は、あとホテルに戻って、ディナーバイキング。酒を飲みながらゆっくりと語ろうと思っていたのだが、朝が早かった為、睡魔が。スケジュールでは、明日も早い眠いヽ(^○^)ノファーーァ!。
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